不特定多数の人々が予告なしにいきなりパフォーマンスを行う、フラッシュモブ。大がかりなダンスや歌で、その場にいる人たちを驚かせます。海外だけでなく、最近は日本でも行われるようになったので、目にしたことがある人も多いはず。プロポーズや披露宴でパフォーマンスした様子が、動画サイトにもたくさんアップされていますよね。
しかし、そんなフラッシュモブが原因で離婚に至ってしまったという人がいるそうです。いったいどんな事件が起きたのでしょうか?
◆あんなに嫌だと伝えていたのに……
2016年5月、Yahoo!知恵袋にこんな投稿がアップされました。
昨日の結婚式、フラッシュモブのせいで最悪でした。質問というより愚痴です... - Yahoo!知恵袋
投稿者は昨日結婚式を挙げたばかりという女性。さぞ幸せいっぱいかと思いきや、「大大大大嫌い」なフラッシュモブのせいで最悪の状況になってしまったそう。
披露宴の最後に写真を撮ろうと招待客が集まったとき、突然音楽が流れ出し、スタッフや友人が踊りだしたそう。苦手だからやらないでと前から伝えていたはずのご主人もダンスに加わり、クライマックスでは投稿者に花束を差し出しました。
「目眩と共にその場に泣き崩れ」た投稿者は、花束も受け取れないままその場を抜け出し、控室で号泣。記念撮影も2次会にも参加できず、実家に帰ったそうです。「結婚式(披露宴)をぶち壊された悔しさ、旦那への失望。もう、離婚しか考えられないです……」と締めくくり、その3日後には本当に離婚したことを明かしています。
◆ショッキングな内容に賛否両論
この投稿に対しては、同情的な意見も多数寄せられました。
「これからの結婚生活でも相手(=投稿者)の感情を尊重せず 自分がやりたいことだけをやり、喜ぶよう押しつけるのだろうなというのが安易に想像できます」
「サプライズもやる側の自己満足だけど、フラッシュモブってゲストをもてなす場でやること?これもやる側の自己満足だから大嫌いです」
一方で、自分の気持ちを優先した投稿者に疑問を抱く声も。
「自分の好き嫌いの感情だけで物を言って離婚だなんだと、まあなんという子供じみた話でしょうか」
「ご主人が披露宴をぶち壊したと言っていますが、披露宴のお開きと二次会を台無しにしたのはあなたですよね。起こしたことを取り返しがつかないって意味では、ご主人と同じことです」
さらに「式場やプランナーにも責任がある」と考える人も。中には、「平日の夜に結婚式なんて、あまりに現実味がない。来賓の話もないし、作り話では?」といった声もあがっています。
◆流行より相手の気持ちを重視しよう
もしご主人が、フラッシュモブがそんなに嫌いだと知らなかったならば、ここまで大事にはならなかったかもしれません。しかし、投稿者は打ち合わせでフラッシュモブはしないよう、プランナーとご主人に再三伝えていたのだそう。そこを裏切られたという気持ちが、投稿者に重くのしかかったのではないでしょうか。
フラッシュモブで深く感動する人もいれば、一生の傷になるほど嫌がる人もいます。「なんだか素敵だからやってみたい」という理由だけでパフォーマンスを行ってしまうと、大事な人を失ってしまうかもしれません。動画サイトで見かけた他人の喜ぶ姿より、目の前のパートナーを尊重してこそ大人なのではないでしょうか。
一生に一度の結婚式。独りよがりにならず、お互いが納得して楽しめる演出を考えたいですね。