結婚を控えた準備期間、いろいろなことで疑問を抱くと思います。たとえば「結婚式(挙式)」と「披露宴」について、具体的な違いを理解しているのは少ないのではないでしょうか。
◆結婚式(挙式)は「2人の愛を誓う場」
結婚式は神に対して2人の愛を誓う場として開かれるもの。そのため儀式のスタイルは宗派によって異なります。キリスト教徒の方なら、神父様の前で誓いの言葉を述べたり指輪交換やキスを行なったりすることで、結婚への誓いを表明します。
仏前式、神前式、人前式などの呼び方もしますが、何に誓うかが違うだけでいずれも「誓う儀式」であることには変わりありません。
◆披露宴は「皆にご報告をする場」
一方、披露宴は友人や職場の方々を呼んで結婚のご報告をする場です。名前の通り、「お披露目パーティー」といったニュアンスですね。
食事や飲み物が振舞われたり、ケーキ入刀や余興が行われたりといったお祝いのパフォーマンスが多いため、2〜3時間が必要。昔は結婚式といえば親族のみで執り行われるものでしたが、現代では友人・知人を招く新郎新婦が増えているため披露宴との違いが曖昧になってきたのでしょう。
ゲストの人に誤解を与えないようにするには、招待状の記載がとても大切になります。結婚式と披露宴のどちら、もしくは両方に招いているという旨を招待状でしっかりと伝えておくよう意識しましょう。
◆「結婚式」と「披露宴」は両方やるべき?
結婚式は誓いの儀式を行う場なので、ある程度形式を重んじる必要があります。
親族などの身内だけで小さく済ませたい、という方は披露宴を行わず結婚式だけにするというケースが多いようです。また、ゲストにご祝儀の心配をさせないよう披露宴を行わないという新郎新婦も。
対して、披露宴はゲストと一緒にお祝いすることが目的なため、新郎新婦の趣味趣向を盛り込みやすくなります。お祝いへの感謝の気持ちを伝えたい、精一杯おもてなしをしたいという人は、披露宴での食事や演出でこだわってみるのもひとつの手です。
結婚式と披露宴の意味に違いはあれど、新郎新婦の結婚をお祝いする場であるという意味では一緒です。どのような形が適切か、2人で具体的に話し合った上で計画を立てていきましょう。