いつの時代も結婚式は特別なものですよね。ウェディングドレスも着たいけど、一生に一度なら神前式もやっておきたい・・・など、結婚式のプラン決めで頭を悩ませている方も多いのでは?
そこで今回は日本の結婚式の歴史をご紹介。婚礼衣装や形式にはこんな歴史があったのです。
◆「平安時代」は通い婚が主流?
この時期は男性が女性の家に通う「通い婚」が基本的な結婚スタイルでした。
結婚の意思があれば、三日連続相手の女性の家に通うのです。その度に女性は男性をもてなし、2人が結婚の意思を固める3日目の訪問で宴会を開きます。
1日目、2日目・・・徐々に高まっていく結婚への期待。3日目はとても幸せな宴会だったことでしょう。これが現在の結婚披露宴のはじまりに当たると言われています。
こんな起源があったと知ると、披露宴を開くことがますます楽しみになってきますよね。
◆「室町時代〜江戸時代」には白無垢が登場
和の花嫁が着るものとして代表的な「白無垢」、実はその歴史も意外と若いのです。
白無垢は室町時代から江戸時代にかけて、花嫁衣裳や出産、切腹の際に着る衣服とされていました。明治以降に洋式の文化が訪れ、そこで神前挙式に花嫁が着用する衣装として改めて定着したのです。
諸説ありますが、白無垢は「あなたの色に染まります」という意味が込められています。 新郎や嫁ぎ先のご家族へのキモチを伝えるものとして、是非着てみたい婚礼衣装ですね。
◆「明治時代」は写真撮影が定着
日本の婚礼文化がある程度整ったのは室町時代ですが、今のようなウェディング業界のはしりが発展したのは明治時代と言われています。
先ほどもお話したように、明治時代は西洋の文化が入ってきたころ。この時に入って来た写真撮影技術により、結婚の記念撮影というイベントが定着したのです。お見合い結婚が70%という時代ですから、相手のことを知るひとつの材料として「お見合い写真」の需要が高まったのもひとつでしょう。
2人の幸せな瞬間を残す写真・・・それを皮切りに、新郎新婦をサポートするさまざまなウェディング産業が急成長したというわけです。
◆1873年に日本初のウェディングドレス登場
日本で初めてウェディングドレスを着たのは磯部於平(いそべ・おへい)という女性。 当時ドレスは日本でつくられておらず、海外から取り寄せるしかなかったため着られるのはごくわずかの富裕層でした。
そのぶん、彼女のウェディングドレス姿は瞬く間に女性の憧れとなり現在に至るのです。
ウェディングドレスのデザイン選びで迷ったなら、当時のデザインを取り入れるのはいかがでしょうか。クラシックな装いは、他とは違った結婚式にしたいというこだわり派カップルにオススメです。
今で言う前撮りやウェディングフォトが業界の火付け役になったなど、意外な事実も多い日本の結婚式の歴史。
「なんとなく」で選んでいてはあれこれ目移りしてしまうものですが、歴史を知り、その意味を知ればまた違った見え方も生まれてきます。日本の歴史を視野に入れた、結婚式プランもいいかもしれませんね。