結婚が決まったら両親への挨拶、式場の手配、新婚旅行の予約などと並行して「2人の新居をどうするのか?」という現実的な問題がやってきます。
すでに一緒に同棲していても、結婚となると改めて手続きすることも多いもの。そこで今回は、新生活のための手続きを効率良く処理する方法について、経験者の体験と失敗を教訓に解説します。
◆やることリストはクラウドで共有する
結婚の新生活準備は、まずやることリストとスケジュール作成から。お互いが何となく進めるのではなく、予定をきちんと話し合って分担を決める時間を割きましょう。そして、やることリストを書き出しておくのがベスト。
そこでぜひ活用して頂きたいのが、カップルでタスク共有ができる無料のアプリです。やることリストはクラウドで共有して、お互いがきちんと進めているかが目に見えるとサボれなくなります。
オススメのものとしては「サイボウズ」「Google カレンダー」など予定が共有できるカレンダーアプリのほかに、「ChatWork」などのチャットアプリでタスクも追加できるものもあります。「言ったのにやってない」でケンカをなくすためにも、文明の利器をうまく利用して効率的にこなしていきましょう。
◆家具の寸法は測ってスマホにメモしておく
結婚のために新居の契約をして、家具を一式買う・・・というカップルも多いのではないでしょうか。
デート中に素敵な家具やカーテンなどを見つけても、サイズが分からないとまた出直しということになってしまいます。引っ越ししたら、まずは家中のサイズを測ってスマホに入れておきましょう。
◆ネットをうまく活用する
引っ越しに伴って、トイレットペーパーや洗剤などこまごました家の物などを買う必要が出てきます。ひとつひとつは小さくても、買う量が多くなると大変です。車を持っていれば買い出しに行けますが、なかなかそうも行きませんね。
忙しくて一緒に買い物に行けない場合もありますが、細々としたものはAmazonや楽天などの通販サイトをうまく利用して時間を節約しましょう。
◆戸籍謄本は取りよせておく
どちらかの家、あるいは実家が遠方にある場合には本籍地を新たに作るケースもあるかと思います。本籍地以外の場所で入籍届を出す場合は、戸籍謄本が必要になるので事前に取り寄せておきましょう。
郵送でも取り寄せることができますが、1週間以上かかる場合が多いので、余裕を持って問い合わせしたほうが良いです。
◆名義変更は1日で済ませる
入籍のあとに必要になるのが、どちらかの苗字に合わせた姓名変更手続きです。全て届出先が違うためバラバラに手続きしなくてはならないので、けっこう手間がかかります。
具体的な手続きをまとめました。(※筆者の体験をもとに、所要時間の目安も記載してあります。)
区役所
- 婚姻届
- 転出届け
- 転入届(転入後14日以内に届け出が必要)
- 印鑑証明の変更
- 国民健康保険
- 国民年金など
所要時間目安:20分〜1時間(混み具合による)
また、「何度も区役所に行く時間がない!」という方は入籍日と引越日を調整し、転入後14日以内に入籍してしまうという手もあります。そうすれば引っ越しのために一度区役所に行き、また姓名変更で行き・・・と二度手間を避けることもできますよ。
警察署または運転免許試験場
- 氏名、住所変更
所要時間目安:20分程度
郵便局(ネット手続き可)
- 転居届(1年間有効の転送手続きも可能)
所要時間目安:20分
銀行
- 名義変更
- 住所変更
- 届出印の変更
ネットで手続きできるところもありますが、本人確認書類を郵送する必要があります。平日に有給休暇が取れるなら直接行ってしまった方が楽です。
クレジットカード
- 名義変更
- 住所変更
- 届出印の変更
電話またはネット手続き後、郵送で変更が可能です。
電気、ガス、水道、電話、インターネットプロバイダなど
- 停止・開始の連絡
ガスは立会いが必要です。早めに連絡しないと引っ越しシーズンは混み合って希望日程が取れないことが多いので要注意。
携帯電話
- 名義変更
- 住所変更
- 支払い口座の変更
パスポート
- 氏名、住所変更
3週間以上かかる場合もあるので、ハネムーンに行く場合は早めに申請を。結婚前に申し込みをし入籍後に旅立つ場合は、飛行機のチケットと苗字が違うと乗れません。
いっそ旧姓のままでも大丈夫ですが、万が一トラブルがあった際に苗字が違うと夫婦と証明できないので、変更しておいたほうが安心でしょう。
具体的な手続きは、以上のようなものがあります。これらは結婚式や引っ越しと違って明確に日にちが決められているわけではないので、つい後回しにしがち。できれば有給休暇をとって、1日で効率よく回って済ませてしまいましょう。
銀行や役所関係は午後から混みだすので、遅く行動すると待ち時間がムダになります。朝一番の空いている時間から動き出すのがポイントです。
◆抱え込まず、2人で楽しく進めよう
苗字が変わるのは女性の側が多いですが、男性にはあまりその苦労が理解できません。「私ばっかり大変で……」と思うとマリッジブルーになりがちです。男性はただ「大変なの」と言われても分からないので、具体的に内容を見せ、ときには手伝ってもらいましょう。
ひとりで抱え込むのではなく、変更手続きの一覧を彼と共有するなどして、タスクの多さを可視化することもオススメします。新生活の準備はストレスになることも多いですが、2人の家庭を作り上げていく工程だと思えば楽しいもの。効率よく処理して進めていってくださいね!