うれしいことが多いのも素敵ですが、結婚生活ではイラつくことが少ないほうが幸せ。特に、日常生活のいくつかのポイントで価値観が合わないと、じわじわとストレスをためてしまう原因になります。
恋人同士でいる間は話題にしにくいけれど、結婚が射程距離に入っているならまじめに確認しておきたいことがあります。
◆学歴・仕事の格差はある?
若いうちはあまり意識しませんが、アラサー以降、収入や社会的地位の格差は広がるもの。学歴や職能の格差は夫婦の関係に影響を及ぼすこともあります。夫婦の学歴がかけ離れていて子供の教育方針についてもめたり、フルタイム勤務で収入が少ない妻に、夫が家事を丸投げして険悪に……。という話はよく聞きます。
また、夫が妻より学歴や収入で劣ることで卑屈になり、劣等感を感じずに済む若い女子に目が行ってしまうケースなど、あまりの格差は浮気につながることも。
本来はお付き合いの前に確認しておくことですが、「長い付き合いのうちに知らずと格差が拡大していた」なんてカップルは結婚前の意志のすり合わせが大事かも。
◆親との付き合い方は?
親と同居するか別居するかに代表される、「お互いの親との距離感」も早めに確認しておきたいところ。自分たちは結婚して新しい家庭を築いたつもりなのに、独身時代のように親が干渉してくるケースや、片方の実家にばかり頻繁に顔をだし、もう片方は疎遠に……というケースは、夫婦の不仲に直結します。
子供をもちたいと考えている場合は、出産後、それぞれの親にどれくらいお世話になることになるかも含めて話し合っておきましょう。
◆お互いの自由に使える金額は?
独身時代はある程度自由に使えていたお金も、結婚すればそうもいかなくなるのが現実。おこづかい制にすれば夫に反発されたという事例や、共働きだからと分担制にすると、お金の動きが不透明になり浮気のタネになったケースなどもあり、頭の痛い部分です。
恋人時代はお金の話をあからさまにするのは避けていたという人も、結婚するときには腹をわって話しておきたい項目です。特に男性は食費や生活費にいくらかかるか、うまく計算・イメージできない人も。家計費を見せるなど、二人の生活の必要経費をきちんと認識してもらったうえでおこづかい額を決めるなどの工夫が必要です。
◆浪費派?堅実派?お互いの金銭感覚
デートのときにでもチェックしておきたいのが、お互いの金銭感覚。夫婦間の「金遣い」の荒さに大きな差があると、お金のあるなしに関わらずストレスがたまりやすくなります。
浪費派は、堅実派に無駄遣いを叱られると「あなたもお金を使えばいいでしょ」と思いがちですが、堅実派にとっては「無駄なお金を使ったこと」が不満なので、「あなたも使えば?」では怒りがさめないのです。
浪費派にやみくもに貯蓄を呼びかけても効果は薄いですが、堅実派がマイホームの購入などのポジティブかつ夢のある目標を提示してあげると改善につながることもあります。
◆パーソナルスペースの広さに差はない?
愛にあふれたラブラブ新婚生活といえども、それと「夫婦で常に一緒にいる」ことがイコールではない人はたくさんいます。夫婦のどちらかが「一緒の空間にいるのに別々のことをしている状態が耐えられない」タイプなら、知らない間にパートナーに息苦しい思いをさせてしまうかも。
「トイレにいるときしか一人になれる瞬間がない……」と嘆いている人もいます。夫婦とはいえ、相手が望む以上に距離を詰めすぎないことも愛なのだという認識が大切です。
◆生活リズムは変わりそう?
結婚生活は共同生活。気ままな一人暮らしを送っていた人も、独身時代と大きく生活リズムが変わる可能性も。妻も働いているのに夫の勤務地に近いところに引っ越さなくてはいけなくなる、自分は朝食はいらない派なのにお弁当も朝食も必要になる、など、なにかと妻サイドが犠牲を強いられがちなポイントでもあります。
お互いに妥協できるところ・できないところはどこか、話し合いが大切です。初めから何もかもすり合わせようとせず、過ごしていくうちに気づいたことを共有するほうが、お互いに変化を受け入れやすくなることも多いようです。
なかなか聞きにくいことも多い上記のチェックリストですが、これを「ケンカにならずにしっかり話し合える」二人であることも大切です。幸せな結婚生活は「限りなくストレスのもとを撲滅しておくこと」で得られます。できる限りのチェックを。