結婚準備

吊り橋効果で愛も深まる?マンネリを解消できると噂の「ホラ活」を体験してみました

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ホラー映画やお化け屋敷……なるべくなら見たくないものですが、彼に「一緒にお化け屋敷入ろう!」なんて言われたら、どさくさに紛れてくっついちゃおうかな〜なんてゲンキンな事を考えている編集部Kです(ちなみに肝心の彼氏はいません)。

でも実際「吊り橋効果」なんて言葉があるように、お化けにびっくりするドキドキを、恋のドキドキと錯覚してしまうことはよくあるそう。人は、不安や恐怖を感じている時に恋愛感情を持ちやすくなるんですって。

……てことは、もしかしてこの前合コンで知り合ったイケメン商社マンのJさんも、一緒にホラー映画を観たら私の事を好きになってくれるかも!?

そんな時、ホラ活*を提唱している寺井広樹氏と結婚式場のクチコミサイト、ウエディングパークがコラボしたイベント、「ホラー体験、ハラハラドキドキで急接近?!」というイベントをネットで発見。

勇気をだしてJさんを誘ったところ、快くOKしてくれました。よしよし、これで私もゆくゆくは海外暮らし……なんて、やだもう!!

*ホラ活とは……ホラー映画や噺家さんにより怖い話を見聞きして、ストレスを解消する活動のこと。

◆ハラハラドキドキで急接近!?

Subway Station Tokyo

雨の降りそうな都内某所。編集部Kは「デートなんで!」と言っていそいそと仕事を終わらせ、待ち合わせ場所へ。先輩たちの恨めしそうな目が、私を優越感に浸らせました。

しかし、指定した地下鉄の改札口で待つ事10分……なかなかJさんが来る気配はありません。おかしいな?と思いLINEを入れてみますが、一向に既読にならず

イベント開始まであと5分。そろそろ会場に向かわないと間に合いません。仕方なく「先に行ってます」というメッセージと会場のURLを送り、一人でイベントへと向かいました。

◆会場は結婚を控えたカップルばかり

会場となった「ホテル椿山荘東京For wedding GINZA」に入ると、一番最初に目に入ったのはエンパイアラインのかわいらしいウエディングドレス。男性のタキシードも隣に飾ってあり、結婚への理想が膨らみます。

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「結婚式は、やっぱりハワイの教会がいいなあ……」そんな妄想にふけっていると、続々と参加者が集まってきました。

今回のイベントはホラ活と結婚式場のクチコミサイト、ウエディングパークのコラボということで、もちろん周りはアツアツのカップルばかり。皆さん、仲むつまじく2つづつ並べられた椅子に座っています。

左右を見渡しても、一人で参加しているのは私だけ。「Jさん、まだかな……」LINEの画面覗くと、私が送ったメッセージは未だ既読になっていません。

Kの脳裏に、あの恐ろしい一言が思い浮かびました。そう、「ドタキャン」。いや、Jさんに限ってそんな事は……。しかし、Jさんはイベント開始の時間になっても現れません。

前方には司会らしきお姉さんが、イベントの趣旨や注意事項について話しています。どうやら今回のイベントは「叫ぶほど怖い映画」「泣けるほど怖い話」「二人で参加のゲーム」で構成されているとのこと。ゲーム……?いったい何するの……?

その時、ポケットの中の携帯電話が震えました。いそいでLINEを開くと、メッセージはJさんから。『すみません、仕事が終わりませんでした』

やられた!!!!

予想通り、あっさりとドタキャンをされたのでした。

「てことは、一人で観るの!?」なんのために来たのか……落胆の気持ちと共に、これから始まるホラ活イベントへの恐怖でドキドキが止まらない編集部Kなのでした。

◆誰よりもビビる独りの夜

そんなこんなでイベントは開始。まずは2013年製作のアメリカ映画『死霊館』を視聴しました。

プログラムA

こちらは、1977年にイギリスで起きたポルターガイスト現象を再現したホラー映画で、パンフレットを見ただけでも、すでに背筋が凍りそうです。

内容はもちろん、ポルターガイスト現象の映画なので「バーン!」とか「ガタン!」とか、いちいち驚くシーンが満載。演出にも凝っていて、ホームビデオのようなリアリティのある構図が、さらに恐怖を煽ります。

態度はでかいながらも、人一倍小さい心臓の持ち主な編集部K。ちょっとした物音にもビクッとなり、周りの人からクスクスと笑われる始末。

ふと前のカップルに目をやると、仲良さげに手をつないで観ています。右手のカップルは、彼氏の方が怖がる彼女の肩を抱いたりしていました。

ああ、計画では今頃わたしもJさんに「キャー」なんていって腕くんじゃったりする予定だったのに……。

そのあとは、落語家ならぬ“泣語家”の泣石家霊照氏による「泣けるほど怖い話」。泣石家霊照氏は泣ける話(噺)に特化した人情噺「泣語(なくご)」を披露する噺家さんです。

話の内容は、裏切られた女性の怨念の話で、内容もさることながら霊照氏の恐怖しか感じさせない話し方に、終始ゾクゾク。タイトル通り泣きそうになっていました。

恐怖で感じるドキドキを恋のドキドキに変える事が出来ず、ただ単に怖い思いをしに行ったK。本当に、何をしに行ったんでしょうね。

最後のゲームは、抽選で当たったカップルが目隠しをし、目の前に置かれた物体を触り、その物体が何かを当てるゲーム。

プログラムB

得体の知れないものに触るというドキドキで、こちらも吊り橋効果が得られそうです(一人で参加していた編集部Kは、もちろん選ばれませんでした。スタッフさん、お気遣いありがとうございます)。

イベントが終わり、来た時よりもラブラブで帰るカップルたち。どうやらホラ活による吊り橋効果は絶大だったようですね。

今後もホラ活イベントは積極的に行っていくとのことなので、結婚準備に疲れてマンネリ化してしまったカップルは、ホラ活で愛を再熱させるのもいいかもしれませんね。

その後、Jさんからの連絡はめっきり途絶え、また新たな出会いを探そうと頑張っている編集部K。映画や怖い話よりもホラーなのは、一生結婚できない事かもしれないと日々恐怖を感じています。

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