あなたは結婚式を挙げたいですか? 「結婚のお披露目なのに、お金もかかるし、準備も大変そう。結婚式は何がいいの?」と思う人も多いでしょう。実際、結婚式はしない「ナシ婚派」は、婚姻数の約半分の割合で存在すると言われています。クチコミサイト「みんなのウェディング」の分析によると、「ナシ婚」の3大理由は「経済的事情」「さずかり婚」「セレモニー的行為が嫌」となっているようです。
実は筆者も「恥ずかしいから」という理由のナシ婚派の一人。今回は、ウェディング業界の人に「結婚式ってする必要ある?」と失礼ながら質問してみました。
◆「結婚式ってする必要あるんですか〜?」
「結婚式は挙げたほうがいい」と主張するのは結婚式場運営の株式会社エスクリが運営する「レクリアウェディング」専属プランナー・石原さんと広報・藤間さん。「結婚式はただのお披露目の場ではありません」という彼女らは、結婚式の良さをこう語ります。
「結婚式とは、新郎新婦様の人生に関わってきた大切な人々が、ひとつの場所に集まる、この上ない貴重な時間なのです。
会場が遠方や、時に海外であっても、お二人の結婚を心から祝いたいと、二人のために何十人も集まってくださる、そんな日は結婚式しかないでしょう。その喜び、幸せを実感してほしいと思っています。」(石原さん)
◆人生に関わった人が集まる唯一の場所
更に石原さんはこう続けます。
「先ほどお伝えしたように、結婚式は新郎新婦様の人生に関わった人が一斉に一つの場所に集まります。幼なじみ、学生時代の友人、上司、おじいちゃん、おばあちゃんなどが、同じ場所に会して食事をします。
これは、新郎新婦様からすると、『幼なじみと会社の上司が同じ場所で食事をしているなんて』と不思議な感覚におちいるそう。結婚式は自分の人生にとって最も特別で、親しい人たちと過ごし、自分の人生を振り返ることもできる、非常に幸せな機会であると言えます。」(同)
たしかに、自分の人生でいつも一緒にいた人たちに囲まれるのは、幸せな時間ですよね。それが数少ない機会だといわれると、なんだか心にぐっと来るものがあります。
◆それでも「恥ずかしい」「興味ない」という人は?
とはいえ、「やっぱり恥ずかしい」と筆者のように思う人もいるでしょう。しかし、結婚が決まったら式を挙げたくなくても、プランナーに一度は相談してほしいと石原さんは語ります。
「プランナーは、決まり切った結婚式の押し売りではなく、新郎新婦様にあった結婚式をプランニングします。『自分に似合うドレスがない』という人には本当に似合うドレスの提案をしますし、『お金がない』というカップルにはお金をかけなくてもできることを提案します。
『セレモニーには興味がない』と言う人にも、後悔させないぴったりのプランを考えていきます。実際『やりたくないけど、両親が言うので渋々』というカップルもいますが、式を終えると『本当にやってよかった』と目頭を熱くする人が多いです。
また藤間さんはこのように語ります。
「『結婚式、やらなきゃよかった』と言う人は、私が知る限りひとりもいません。お金がない、自分に合ったスタイルがない等、結婚式をしないという選択をする理由はいろいろあるとは思いますが、結婚式の形もいろいろあります。必ずお二人にぴったりの結婚式がありますので、是非結婚式はしてほしいです。それは私がこの業界の人間だから言うのではなく、第三者からの視点でそう思います。
結婚式は人生においてものすごく貴重な時間です。結婚式でしか伝えられることができない感謝の気持ちもあるでしょう。是非結婚式をして、その想いを大切な方に伝えていただきたいなと思います。」(藤間さん)
ただのお披露目会だと思っていた結婚式。しかし話を聞いて、ナシ婚派の筆者も興味が湧いてきました。結婚式は挙げないと決めていた人も、それではちょっともったいないかも。人生の一大イベント、「やってよかった」と幸せを感じられるようにしたいですね。
取材協力:株式会社エスクリ
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