＜2015年ヒット記事傑作選＞
新著「無所属女子の外交術」（KADOKAWA・刊）が好評発売中のはあちゅうさん。前回に引き続き、アラサー独女を代表して編集長・東香名子が、第一線で活躍するキラキラ女子・はあちゅうさんと「楽な生き方」について迫ります。
◆はあちゅうに結婚願望を聞いてみた
東：ズバリ、結婚願望はありますか？
は：ありますよ。いつかしたいし、子どもは産みたいですね。でも結婚する必要があるとは思っちゃダメだと思っています。
東：しなきゃだめって、焦っちゃだめということ？友達の結婚式の写真を見ると、幸せそうで、ついモヤッときたりしません？
は：そうですね〜。そのときは自分に聞いてみて。「どうして私はモヤッとしているの？どうして幸せそうに見えるの？」と。そして「結婚は、旦那さんに愛されているという一生モノの保証書がついたと見える、だから幸せに見えるのか〜」という答えを出す。自分の心の奥にあるものを突き詰めていくと、生きやすくなりますよ。
◆はあちゅうが「結婚したくて」苦しかったとき
東：結婚したくて苦しかった時期、ありました？
は：ありました。25歳くらいかな。電通に勤めていたとき、自分の人生が決まっちゃったような気がして。転職願望もまるでなかったので、自分の人生に転機がほしいという意味で、「結婚したい」という発言になっていたんだと思います。当時は自分で気づいてなかったですが。
東：人生に転機がほしい、分かる気がする。そのときは婚活していました？
は：遠距離恋愛中の彼氏がいました。今思えば、結婚したいわけじゃないけど、かまってほしい、もっと大事に思って欲しいという思いが、「結婚したい」という一言に凝縮されてしまったと思います。それを自覚してたら、もうちょっと良い愛情表現ができたかもしれません。
◆結婚願望の裏側にあるものを突き詰める
東：はあちゅう流の「本心の突き詰め方」ってあるんですか？
は：そうですね、ひたすら考えることもあるし、お風呂入ってる時にワッと出てくるときもありますよ。人といるときはナイですね。人の意識が入ってきちゃうので。
東：なるほど、1人でいる時間というのが大事なんですね。結婚したくて苦しいアラサー、本当に多いんです。なにかアドバイスはありますか。
は：きっと「独身でも幸せな人」が見えてないからなんだと思います。「結婚して幸せな人」しか見えてなくて、結婚したいと思っているんでしょう。
それと「独身の自分は半人前なんじゃないか」って思っちゃう。それって自分に貼りついた「結婚して一人前」というレッテルなんですよね。それに気づいて、レッテルを更新することができる人、そういう人は、自分の新しい生き方を切り開いて行ける人です。
東：結婚することで自分を肯定したいっていう独女は多いみたい。自分もそうだけど。
は：私も、同じこと考えてました。「私は結婚できる女なんだ」っていうのがほしい。
東：「女として合格！はんこ、ポンッ」みたいな（笑）。
は：わかります。あとは、私は結婚によって得られる「一瞬の注目」を体験してみたいというものもあります。写真を撮られて、コメント欄におめでと〜おめでと〜の嵐。あれは誕生日じゃ得られないと思う（笑）。
東：たしかに！
は：多分自分が結婚してても、他の人の結婚報告を聞いたら「いいな」と思うと思います。この間の福山さんの結婚も、結婚してる人も「いいな〜」と思ったと思うんですよ。多分それって結婚じゃなくて違う何かがほしいんだと思うんですよ。何だろう。満足感？
東：幸福感とか？
は：あとは福山さんみたいなイイ男とか（笑）。こんな風に、この気持ちは何なんだろうって考えるんです。「会社休みます！」とつぶやいちゃった人は、奥にはどんな心理があるんだろうって。結構楽しいですよ。それこそが自分探しだなと思いします。
◆群れるときは群れ、一人の時は一人の「無所属女子」になるべし
東：何歳までに結婚したいとか、ありますか？
は：32歳までに子どもがいたらいいな。でも、そのときになったら状況が違いそうですけど。
東：たしかに。その時その時で変わるから、人生って面白いんでしょうね〜！楽しみですね。それでは最後に読者のみなさんへメッセージを！
は：東京独女スタイルの読者の方って、結構自分の軸があるイメージです。それでも、自信がなくなっちゃったとき、こうしなきゃいけないという思い込みを感じたときに私の本を読んでみてくださいね。ヒントになるようなことが書いてあるかも。
東：無所属女子！結構、私って無所属かも？（笑）
は：それは嬉しいことです！群れるときは群れるけど、一人の時間はちゃんとある。そんな自立した女性が日本に増えてほしいです！
東：みなさんも、無所属女子で自由に生きましょ〜！
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